NFTアートを出品してみたけど…全然売れない…
売れないと悲しいですよね…でも今「売れていない原因」がもしかしたらあるかもしれませんよ!
NFTアートは「イーサリアムネットワーク」か「ポリゴンネットワーク」で出品することができますが、どちらで出品すべきなのか、ポリゴンでは売れないのかなど悩んでしまいますよね。
結論から言うと「全世界的に見てNFTアートの取引の中心はイーサリアムであり、高値で売買されるのもイーサリアム」ですが、「日本のマーケットではポリゴン出品の方が売れやすい」傾向にあるということです。
今回は私が実際に長女の絵をイーサリアムで出品したときの失敗談と、ポリゴンで売れないときに見直すべき3つのポイントをご紹介します。
長女の絵をイーサリアムで出品した経験も、ポリゴンで出品して8作品を販売した経験もあるので、信頼担保につながるかと思います。
この記事を読んでわかること
- イーサリアムとポリゴンの違い
- イーサリアム出品の失敗談
- ポリゴン出品のメリット
- ポリゴンで出品して売れないときの見直しポイント
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イーサリアムとポリゴンの違いは?
はじめに「イーサリアム」と「ポリゴン」の違いをご紹介します。
イーサリアムとポリゴンは、OpenseaでNFTアートを出品する際に選べる2つのブロックチェーンです。
イーサリアムとポリゴンには3つの大きな違いがあります。
- ガス代(手数料)の有無
- 市場規模の大きさ
- オークション販売
それぞれ詳しくご紹介します。
ガス代(手数料)の有無
ひとつめは「ガス代(手数料)」の有無です。
- イーサリアム:ガス代(手数料)が高い
- ポリゴン:ガス代(手数料)がかからない
イーサリアムは、はじめて出品するときに一度だけですが、高額のガス代がかかります。
また、イーサリアム作品は購入時にもガス代がかかります。
一方でポリゴンはガス代が出品時にも、購入時にもかかりません。※2022年5月現在
ガス代の有無は、2つのブロックチェーンの大きな違いです。
市場規模の大きさ
次に「市場規模の大きさ」の違いがあります。
- イーサリアム:市場規模が大きい
- ポリゴン:市場規模が小さい
海外のNFTアートの取引は、基本的にイーサリアムが使われています。
2022年1月~3月のイーサリアムの取引高は、NFTアートだけで約15兆円(1,164億ドル相当)、前年同月比19,290%という実績です。
※coinpost より
年間売上高(22年3月期連結決算)ランキング上位である本田技研工業の売上高が約14兆円です。
日本を代表する大企業の年間売上と同じぐらいある…!
一方でNFTにおけるポリゴンの市場規模はまだまだ小さいです。
具体的な取引高はデータが取れませんでしたが、感覚的には日本のクリエイターを中心に使われている印象です。
リアルの通過で例えるならイーサリアムがドル、ポリゴンが日本円といったイメージですね。
ですがここ半年でポリゴンの使用ユーザーも増えてきました。ユーザー数の増加率は直近のイーサリアムユーザーを超えるほどです。
これから伸びゆく市場ではあるでしょう。
オークション販売
最後の違いは「オークション販売」です。
- イーサリアム:オークション販売ができる
- ポリゴン:オークション販売ができない
イーサリアムで出品する場合、オークション形式での販売が可能です。
最低価格からスタートし、最高値をつけた人が購入することができるため、人気の作品であればあるほど高値がつきます。
一方でポリゴンはオークション形式での販売ができません。
クリエイターのつけた価格での出品・販売が基本です。
ポリゴンでもTwitterなどで「〇〇ETH(Polygon)でオファー受付、期日までになければ▲▲ETH(Polygon)で出品」と事前告知をすることでオークション風に販売することはできます。
ですが、実際のオークションのようにどんどん入札金額が増えていくことで盛り上がっていくことはないため、イーサリアムよりも1品単価は低くなります。
イーサリアムで出品した失敗談
これまでイーサリアムとポリゴンの違いをご紹介しました。
違いだけを見ると「ポリゴンよりイーサリアムの方が売れるのでは?」と感じますよね。
結論から言うと「イーサリアムで出品したからといって売れるわけではなく、ポリゴン出品の方が日本では売れる可能性が高い」です。
ここではまず、4歳長女のNFTをイーサリアムで出品した「失敗談」をご紹介します。
絵の価値より手数料の方が高かった
最も大きな失敗は「絵の価値よりガス代の方が高くなる」ということです。
長女のNFTは0.0025ETH(当時の日本円価格で約1000円)で出品しました。
手頃な価格だから買いやすいだろうと思っての価格戦略でしたが、結果は「1枚も売れません」でした。
なぜならそのNFTを買おうとするとガス代(手数料)として約5,000円を払わなければいけなかったからです。
絵の価値より、購入するための手数料の方が高くなってしまいました。
それだと売れませんよね…
海外富裕層向けマーケティングが難しかった
次の失敗として「海外富裕層向けマーケティングは難しい」が挙げられます。
長女の絵をNFTにしようと思ったきっかけになったZombie Zoo Keeper君は主に海外コレクターに購入されています。
子どもの絵の「画力」以外に投資ができるのも、海外富裕層だろうと想定していました。
そのため、当初長女のNFTも海外富裕層向けにイーサリアムで出品し、Twitterでも英語で海外コレクターに宣伝していました。
ですが結果は「1枚も売れません」でした。
理由は2つあると考えています。
- 無名の子どものNFTだったから
- ストーリー性を英語で伝えきれなかったから
第一に誰にも買われたことがない、無名の子どものNFTは「価値が低かった」のでしょう。
Zombie Zoo Keeper君のお母さんはアーティストとして多方面で活躍されている草野絵美さんです。
Twitterのフォロワー数も32,000人(2022年5月時点)と、拡散力がとてもある方です。
また、Zombie Zoo Keeper君のNFTは最初に海外の著名人が購入し、Twitterのアイコンにしたことで一気に人気作品となりました。
「子どもの絵が高値で売れた」ことが先行しがちですが、ちゃんとした背景があったんですね。
第二に「子どものNFTならではのストーリー性」を英語で伝えきれなかったことが挙げられます。
英作文にはDeeplという翻訳サイトを使っていました。翻訳はかなり高精度ではありますが、それでも日本語以上には伝えられません。
「ストーリー性」に価値があるのに、その「ストーリー性」を英語で伝えきれなかったため、購入に繋がらなかったのでしょう。
イーサリアム出品の失敗談まとめ
最後にイーサリアム出品の失敗した点をまとめます。
- 絵の価値よりガス代(手数料)の方が高かった
- 誰にも買われたことがない、無名の子どものNFTは価値が低かった
- 子どものNFTの価値である「ストーリー性」を英語で訴求できなかった
市場規模が大きく、高値で取引されているイーサリアムですが「イーサリアムで出品したから売れる」というわけではない、ということですね。
ポリゴンでNFTを出品するメリット
そんな長女のNFTですが、ポリゴンで再出品したことで8作品をお迎えしていただくことができました!
ここではポリゴンでNFTを出品するメリットをご紹介します。
購入のハードルが下がる
ポリゴン出品の大きなメリットは「購入時にガス代がかからない」ことです。
※2022年5月執筆時点
ガス代がかからないため、販売価格のまま購入することができます。
販売価格に手数料がかかってしまうイーサリアムと比較して、購入のハードルが下がるんですね。
低価格で出品できる
ポリゴンはガス代がかからないため、「低価格で出品する」ことができます。
なぜなら絵の価値よりガス代(手数料)の方が高くなるということがないからです。
手頃な価格で出品できて購入しやすいというのがポリゴン出品の大きなメリットですね。
ポリゴンでNFTアートが売れないときの見直しポイント
「購入しやすいポリゴンのNFTアートでなんで売れないんだろう…」
ポリゴンでNFTアートが売れない時は、見直すべきポイントがあるかもしれません。
ここでは「ポリゴンでNFTアートが売れないときの見直しポイント」を3つご紹介します。
①宣伝活動をしているか
第一に「宣伝活動をしているか」です。
ポリゴンで出品したNFTアートは、NFTマーケットに出品しただけでは売れません。
なぜなら「誰も知らないから」です。
NFT初心者に最もおすすめなNFTマーケットであるOpenseaには、2022年1月時点で全世界から8,000万点のNFTアートが出品されています。
8,000万点の中から、自分の作品を誰かに見つけてもらうのは難しいですよね。
※NFT初心者がOpenseaに出品するべき理由と、出品方法はこちらの記事をどうぞ↓
「自分のNFTアートを知ってもらう」ために、まずは宣伝活動に力を入れましょう。
NFTアートの宣伝は主にTwitterがメインとなっています。
Twitterのアカウントを作り、自分のNFTコレクションをどんどん発信していきましょう。
- #NFT宣伝枠
- #NFT紹介枠
- #NFT買います
こういったハッシュタグで、NFTアートを紹介する場があります。
NFTアートを始めたら紹介枠、宣伝枠に積極的にリプをして、自分のコレクションを紹介していきましょう。
紹介するときに必要な情報は次の3つです。
- NFTアートの特徴
- Openseaのリンク
- NFTアートの画像
Openseaのリンクを貼り付けるとサムネイルが出てきますが、それを削除して画像を付けることをおすすめします。
理由はその方が見やすく、目に留まりやすいからです。
ポリゴンで売れないときは「知ってもらう活動ができているか」を見直してみましょう。
②コレクションに統一性やストーリー性があるか
次に「コレクションに統一性やストーリー性があるのか」という点です。
日本のNFT市場はコレクターが少ないです。感覚的ではありますが、クリエイターとコレクターの比率は9:1ぐらいの印象です。
つまり「NFTアートを売りたい」と思っている人達の数の方が多い、ということなんですね。
その中で買ってもらうためには
- 集めたくなる「統一性」があるか
- 他にはない興味関心を引く「ストーリー性」があるか
- 「アイコン映え」があるか
の3つがポイントとなります。
例えば、ポリゴンネットワークで出品していて多くの販売実績がある次の2名のクリエイターさん。
わおさん @CreatorWao
コレクション名:POP UP CIRCLE
◆サークルの中から色々な動物やモチーフのキャラクターが出てくるポップなイラストが思わず集めたくなるコレクション
あいすちゃん @icecream___NFT
コレクション名:Crypto_Icecream
◆「集めるアイスクリーム」がコンセプトのコレクション。すべて1点物で、動物モチーフなどのアイスがキュートなコレクション。
いかがでしょうか?
思わず目を引く可愛らしさとオリジナリティ、集めたくなるコレクションの統一性がありますよね。
またTwitterのアイコンにしやすいデザインであることも魅力です。
ポリゴンで出品して売れない場合は、3つのポイントでコレクションを見直してみましょう。
③設定価格が適正か
最後の見直しポイントは「設定価格が適正か」という点です。
初めてNFTアートを出品した場合、重要なのは「まず1枚を買ってもらうこと」です。
1枚買ってもらえたらそれが実績になり、Twitterでお迎え報告の発信することで興味関心を持ってもらえるようになります。
そのため、始めたばかりのコレクションは手を出しやすい価格にすることをおすすめします。
具体的には0.003~0.005ETHぐらいですね。
売れるようになる=NFTコレクションの価値が上がってきたら、徐々にプライスを上げていきましょう。
ポリゴンでNFTアートが売れないときの見直しポイントまとめ
今回はポリゴンでNFTが売れないときの見直しポイントをご紹介しました。
イーサリアム出品とポリゴン出品には3つの違いがあります。
- ガス代(手数料)の有無
- 市場規模の大きさ
- オークション販売
市場規模が大きく、高値で取引されているイーサリアムですが「イーサリアムで出品したから売れる」というわけではありません。
ポリゴン出品でのメリットは2つあります。
- 購入のハードルが下がる
- 低価格で出品できる
メリットも大きいポリゴンのNFTアートが売れなときに、見直すべきポイントは次の3つです。
- 宣伝活動ができているか
- コレクションに統一性やストーリー性があるか
- 設定価格が適正か
ポリゴンで出品したNFTが売れない…と悩んだときは今回の記事を参考に、3つの見直しポイントで自分のコレクションを振り返ってみてくださいね。
ポリゴンで NFTアートを出品するには?
ポリゴンで出品するにはウォレットにポリゴンネットワークを追加する必要があります。
Metamaskへポリゴンネットワークを追加する方法はこちらをどうぞ↓
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